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2019年4月17日 (水)

鎖骨近位端骨折

 鎖骨は肩の前方で横に出っ張って見える骨なことはご存じの方が多いと思います。転倒したりスポーツでの衝突などでよく骨折しますが、中央で骨折する場合が多いです。また、手をついて受傷する場合など、鎖骨の肩側の端で骨折することも少なくありません。中央での骨折や肩側の骨折の場合、ズレ具合や安定性により鎖骨バンドで固定するか、手術的に固定するかを検討します。

 まれに、鎖骨の胸部中央側の端で骨折されることがあります。どちらかというと脱臼する場合の方が多いように思いますが、脱臼せずに骨折する場合もあります。脱臼でも骨折でもたいてい外側の骨片が前方に移行するので左右で比べると受傷側が前方に出っ張る形になります。もし後方に脱臼した場合、気道や縦隔を圧迫することになるので急いで総合病院へ紹介受診する必要がありますが、これはかなり稀です。この部位は不安定性があまりないためか、痛みとしてはそれほど激痛ではなく骨折とは思わない患者さんも少なくありません。レントゲンでははっきり見えず、CT検査で判明する場合もあります。

 この部分を整復位に戻して固定するには手術でないと無理な場合が多いのですが、実際にはあまり手術は行われません。そうすると出っ張りが残るのですが、機能的には大きな問題になることは少ないです。鎖骨の両端で障害があるとそちら側の肩が上げづらくなることがあり、肩の挙上が大丈夫か、痛みがないかなどにより治療方針を決定します。

 高齢者では膨隆していることが問題となり上胸部の腫瘍疑いで内科から紹介されてくることもありますが、診断をしっかり付けられればあまり心配なく経過観察のみとすることも少なくありません。

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