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2019年7月31日 (水)

腰椎骨密度の評価について

 当院では骨粗鬆症の検査として腰椎と大腿骨のDEXA法による骨密度を測定しています。

腰椎の骨密度は、ガイドラインでは第1~第4腰椎または第2~第4腰椎の骨密度の平均値を評価に用いるとなっています。腰椎のDEXA検査を導入当初は第1~第4で評価していましたが、連携する病院で第2~第4腰椎での評価をしていたことなどから、その後第2~第4腰椎での評価を採用していました。

 実際に第1から第4までの腰椎ごとの骨密度を見ると、第4、第5腰椎は骨盤に近く年齢とともに変形している方が多く、骨密度はかなり高い結果になることが多いです。逆に第1、第2腰椎は骨密度が低い結果になることが多く、実際に圧迫骨折を生じてくるのも下位胸椎から第1、第2腰椎のことが多いことを考えると、本当は第1~第3腰椎あたりで評価した方が変形性腰椎症の影響も受けにくく初発圧迫骨折の防止には役立つのではないかなという印象があります。

 学会で決まっていることなので個人的にガイドラインを変えることはできませんが、やはり骨密度としては第1腰椎を含めて第1~第4腰椎で評価することにしました。第2~第4腰椎での評価も結果は出るのでこれまでの評価との連続性は保たれます。

 高齢になっても背中がなるべく曲がらず歩いたり日常生活動作を行う運動機能を維持するためにはやはり骨の評価は大切だと思います。本当は中高年で1回くらい健診として行えるとよいように思いますが、腰椎と大腿骨の骨密度を行える医療機関が少ないこともあり現実的ではありません。せめて手首や踵での検査で骨が薄いと言われたら、一度は腰椎と大腿骨の骨密度も測定してみた方がよいかもしれません。四肢と体幹部では結果が異なることも少なくありません。

2019年7月13日 (土)

ロボット手術の時代

 今週は病診連携の会の参加して来ました。最近の整形外科手術の講演会を拝聴してきましたが、いよいよ日本の整形外科にもロボット手術が導入されつつありますね。日本の産業用ロボットは世界でも進んでいるはずなのに、医療用ロボットは外国製で非常に残念ですが。日本の骨粗鬆症の方の骨に、アメリカ製のロボットアームでリーミングしてトルク調整がうまくいくのかなど少し心配な面はありますが、その辺のところはきちんとしてから導入されていくのでしょう。あと10年もしたら、手術をする医師の名医の基準が大きく変わるかもしれません。手先が器用というよりレンダリングやコンピューターのセッティングに長けた医師が人工関節では名医になっているかもしれません。恐ろしい時代ですね。

 医療用ナビゲーションシステムも関節鏡にも使用されるようになっており、本当に手術の正確性はこの数十年で大幅に向上しています。人工関節や骨切りなども昔に比べると治療成績も向上しており、積極的に考えてもよいものになってきていると思います。私の膝も内反していますが、将来は安心して人工膝関節を受けられそうな気がしてきました。

 AIによる診断、検査の選択や解釈、薬の選択と処方、調剤、バイタルサインのチェック、経過や予後の予測、その上で手術自体もAI,ロボットに置き換わっていきそうですね。10年後、50年後、外来診療はロボット医師になっているかもしれません(というか、それなら受診しないか)。医師としては人間であることを最大限有効に活用していかないといけませんね。

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