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2019年11月13日 (水)

母趾は母指にはふつう負けない。

 腰痛などの診察の時、医師としては疼痛の具合以上に神経障害の有無に注意を向けているかもしれません。腰痛のみの場合と、神経障害がある場合では想定する疾患が異なってくるので精密検査の進め方や治療の進め方が違ってきます。

 神経障害というと、力が入らなくなったりしびれたり感覚が低下したり、歩行が困難になったりすることが症状として現れることが多いです。頻尿や便秘も神経障害の可能性があり注意が必要です。神経障害については、はっきり症状が出ていればご本人もわかりますが、ご本人が自覚していない神経障害も時にあります。

 ご本人が分かっていない神経障害として、足の親指の力が抜けているだけという場合があります。

通常は、足の親指(母趾)を上に上げる力は手の親指(母指)で上から押す力に負けることはありません。なので、腰痛を生じていたら、母指で母趾を押してみるとよいかもしれません。簡単に足の親指(母趾)が下に下がってしまうようだと神経障害で筋力低下している可能性が高いです。腰痛に伴う母趾の神経障害ですと、腰椎の下の方の椎間板ヘルニアや狭窄症、すべり症等が疑われます。早めにMRIなどで神経が潰されていないか確認するとよいかもしれません。

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