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2019年12月31日 (火)

いまだコミ障の年末

 2019年も大晦日となりました。年始は16日月曜日から外来診療を再開させていただきます。

 今年は人生の区切りの年でした。正月のくじ引きで、身分の高い人と交流して自分を高めろと書いてありましたが、本当にそのような年になりました。今年は自分的には公私共難しい問題が複数あり進歩することの難しい年になりましたが、今後を見据えると勉強になる一年でした。うまくいったこと、ご迷惑をお掛けしたことなど様々あったかと思いますが、ご容赦いただけますと幸いです。

 昔からコミ障で、人との距離感がよく分かりません。子供の頃は友達ともっと親しくしたいのにどうしていいのか分からず、自分みたいな人間が話しかけてもいいだろうかと躊躇する日々でした。結局一人で行動する方が楽だし安心なような気がして学生時代も一人で食事に行くような人間でした。半世紀経ってもそれはほとんど変わりなく、いくら歳をとっても治るものではないらしいです。

 今年は、そういう生きづらい人というのはもしかすると時代の転換点に必要な人材なのかもしれないと思えてきました。自分の場合、己をネガティブに見るために人と接しにくかったり人前で話し辛いのであって、ひとえに自分内部の問題です。逆に言えば相手がすごい人かどうかということは関係ないということに気づきました。その人がどういう言動をしているかということは把握できますが、学歴とか肩書きとかがうまく認識できず記憶もできません。それは、逆に言えばどんな方であっても忖度することも臆することもできずフラットに接することしかできないということです。すごい肩書きの方でも、一般の方でも子供でも、残念な脳のせいで誰がどのくらい偉いのかという区別がよくできません。もしかすると様々な立場や職種の混在する場で、上から目線の人とか及び腰の人とかを結びつけるのに、こういう立場をわきまえられない人材というのは使い道があるかもしれません。

 物事を自分の立場や肩書きから考えることが困難で、どうしても俯瞰して見てしまうようです。世の中を変えるということは、自分とか自分の立場とかをいったん壊すということです。生きづらい人間は今の自分を壊したいと常々思っているので、今の在り方を壊すということは苦に感じません。むしろ、未来の世の中に合わないのにいつまで現状にこだわっているのだろうかと思ってしまいます。今の世の中に疑問なく生きやすい人には、今を壊す必要もなく変えたくないんだろうなということを今年は痛感しました。

 医師の役割も変わっていくべきなのだろうなと思います。医療に留まっているべきでもないのかもしれません。子供の頃からぼんやりと抱いていた人生の目標はかなり現実味のないことですが、人生の後半戦なのか夕暮れなのか分かりませんがこれからが本番のような気がしてきました。

 そんなこんなで今年も暮れていきます。

 

2019年12月14日 (土)

「シャンプーや石鹸を使うな。」という皮膚科医の家庭は

 季節柄、皮脂欠乏性湿疹等の方が皮膚科をたくさん受診されています。診察室が隣なので、「シャンプーや石鹸は皮膚が荒れるし必要ないので使わないようにしてください。」という声がよく聞こえてきます。内心、患者さんが怒ってしまうのではないか心配になったり、「そんなの無理じゃね?」という患者さんの心の声が聞こえてくるような気がします。

 それでは実際そういう指導をしている皮膚科医の家庭はどうなっているのかというと、一応無添加固形石鹸と脂漏性皮膚炎用のシャンプーは置いてあります。実際石鹸を使っているのはほとんど私だけだと思いますが。現状家族全員インドアな生活しかしていないので、それほど汚れることもないのですが、慣れてしまうと全く気にならないものです。自分は唯一許可された整髪料である椿油を寝る前に落とすために頭を固形石鹸で洗っている訳ですが…。化学的には椿油は固形石鹸で落ちるはずなので、まあいいかという感じなのですが…。

 これも一般の方には無理なことかもしれませんが、うちでは化粧品や整髪料の類いも、椿油しか置いていない…ので、皮膚が荒れるような原因物質もほとんどないのが現実です。結果、家族で常に皮膚の荒れている者は誰もいません。

 これで良いのか?正解なのか?皮膚の荒れる物は使わない→皮膚が荒れない→保湿剤や化粧水なども必要ない→診療や治療も必要ない→コスパ最高。という図式な訳ですが、まあ普通じゃないかもしれません。どこまで許容できるのか。ご家族に皮膚の荒れている方が多い場合、どういう生活をするのか日々の生活を見直してみるとよいかもしれません。

 もちろんアトピー性皮膚炎等きちんとした治療が必要な方は、刺激物を使わないだけでは改善しないことも多く、それほど単純な図式では説明できませんので、しっかり皮膚科でご相談ください。

2019年12月 4日 (水)

中村 哲 医師

 中村哲医師がアフガニスタンで殺害されてしまいました。本当に悲しく、どうしようもない無力感に襲われます。中村医師は現代においてもっとも尊敬すべき医師の一人であり、現在最も尊敬すべき日本人であったことは間違いありません。トランプや周といったちっぽけな人間にも爪の垢を煎じて飲ませたいくらい次元の違う人であり、ノーベル財団の人間の脳みそが機能しているのであればとっくにノーベル平和賞を受賞しているべき人だったと思います。 

 人間が真の平和を獲得するのであれば中村医師のような人に先導していただかないといけなかったはずなのに。志半ばでこの世から去ることになってしまい残念でなりません。ただ、ここで止まってしまっては中村先生は我々を叱るのではないかと思います。彼のような思想や体力や行動力のある人間は非常に稀だと思いますが、何とか意志を継いでいくように行動していかないと悲しまれてしまうのかもしれません。

 本当に人類の宝を失ってしまった。自分の小ささが申し訳なくて仕方ありません。これからもペシャワール会は少しでも支援していきたいと思います。これから自分に何ができるのか。一人一人考えていかないといけないですね。

 

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