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2020年5月31日 (日)

甲状腺と整形外科

 甲状腺は首の前やや下に存在する内分泌器官です。簡単に言うと、甲状腺ホルモンが出すぎると代謝が活発になり、発汗したり脈が不整になったり、消耗して痩せてきたりします。目が突出してくるのが有名かもしれませんね。逆に甲状腺ホルモンが減少すると、疲れやすかったり浮腫んできたりします。

 整形外科ですと、首の診察をしているとき腫れている方を観ると気になります。腫大しているだけでホルモンの異常がないと大きな支障はないのですが、1度内分泌内科を受診して評価してもらった方が安全かと思います。

 甲状腺と整形外科疾患ですと、関節リウマチに甲状腺疾患が併発したりすることが知られています。甲状腺疾患で節々が痛い方もいます。関節リウマチの診断をする時に甲状腺についても考慮する必要があるかもしれません。

 また、手足が痙るとか、手の脱力感などの症状では、周期性四肢麻痺という病態があります。血中のカリウムが低値となり力が入らないという症状を呈することがあります。脊椎疾患での脱力などと印象が異なりますが、採血して初めて診断できる場合もあり早期での診断は難しいところです。

 足が腫れているという時に、皮膚を押してゆっくり回復するような浮腫の場合などは甲状腺機能低下症があり得ます。神経反射を見た時に、元の位置に戻るのが遅いなどの場合には、甲状腺機能低下症などにも気づければよいのかもしれません。

 甲状腺機能が亢進していると、骨粗鬆症になる場合もあります。甲状腺の脇に副甲状腺という内分泌器官もあり、こちらが血液中のカルシウム濃度を調整しており、副甲状腺機能亢進症でも骨粗鬆症となります。なので骨粗鬆症の診断ではカルシウム濃度なども測定する方が万全です。

 甲状腺疾患を専門としているのは内分泌内科で、専門医が少なく、また本当に甲状腺に特化して診療している場合が多く、半年や年に1回受診するという場合も少なくありません。なかなか病診連携の難しい領域です。これからネット上の診療も増えていくのでますますどう連携していくべきなのか模索していかないといけないのかもしれません。

 甲状腺は実際に大きさが体表から分かり、触診できる内分泌疾患です。首の前が腫れぼったくないかどうか時にチェックしてみるといいかもしれません。

2020年5月25日 (月)

バッシング待ち?

 テレワークとか自宅で自粛とかっていうのはどこの世界の言葉なのかと思うくらいコロナ前と同じように働いているのが、何か不思議な感じになってきました。夜の会議や週末の学会がなくなって楽にはなっていますが、そもそも普通の人には会議や研修も仕事のうちなのかなと労働に対する感覚が人それぞれなことを再認識させられます。

 自粛警察とかマスク警察とかいう言葉が生まれていますが、人を批判できる立場に留まれる人たちはかなり恵まれているのかもしれません。テレワークできる職種、できない職種、自粛できる人、外出せざるをえない人々。まったく仕事ができない人達。さまざまな立場があることでしょう。

 解除基準は医療機関から見るとかなり危ういように思います。現状、集団感染が最も起きやすいのは医療機関や介護施設でしょう。1日の感染者数を総数として解除基準にしていると、1カ所医療機関や介護施設で集団感染が発生すると解除が無効になってしまう恐れがあります。もちろん発生した施設は一般に知られるのでしょうから、強烈なバッシングにさらされることはほぼ間違いないでしょう。無症状や偽陰性の方から感染が広がる可能性もある訳で、本当に医療機関や介護施設はロシアンルーレットを毎日打ち続けているような気分です。解除基準の感染者数はあくまで市中感染数とするとか、何か配慮が必要なのではないかと思います。

 それでも緊急事態宣言がとりあえず解除されてよかったですね。テレワークとは無縁の職種も早く立ち直れるように工夫したり助け合えるとよいなと思います。

2020年5月15日 (金)

それでも春は来た

 新型コロナウイルスの影響で自粛が続いています。例年、整形外科医としては新学期になって子供の骨折が増えてくると春を感じるものですが、今年はどうなるのだろうかと思っていました。

 東京ではほとんど休校が続いていますが、やはり今年も子供の骨折が増えてきて春を感じています。公園で遊んでいて転んだ、サッカーをしていて受傷などなど。まあそこは深掘りしないでいいですかね。学校での怪我がないのが例年と異なりますが、怪我の子がこの時期に多いのは例年とあまり変わらないように思いますが気のせいでしょうか。

 子供達の接触で感染が拡大する可能性は否定できないのでどこまで接触を許容するかは難しいところですが、もう子供達もじっとしていることに耐えがたくなってきているでしょうから外で遊んでもいいのではないかと思います。骨のためには日光浴も必要ですし。

 冬の間と自粛期間で例年の春よりさらに体がなまっているかもしれないので、スポーツ再開等の際にも例年以上に骨折や捻挫などの外傷には注意していただけますと幸いです。

2020年5月11日 (月)

5月13日、14日、黄砂がとぶようです。注意してください。

ニュースによると水曜、木曜に黄砂が飛ぶそうです。

黄砂にはニッケルなどの金属、大気汚染物質の付着した砂などが含まれ、顔などにつくとかゆみを訴えて皮膚科に来院する方が増えます。

頭も目もかゆくなるようです。

仕事をする方は仕方がないと思いますが、できれば家にいた方がよいと思います。また、洗濯物を外に干さない方がいいかもしれません。

外に出た場合はすぐに顔を洗って、シャワーしてもいいかもしれません。

皆さんマスクをしているので、だいぶ防御されると思いますが・・・

自分で対処できないほど顔が荒れてしまったら皮膚科に来院してください。

2020年5月10日 (日)

自頭で考える

5月の連休明け、皮膚科中心に混雑してしまっていて申し訳ありません。1月から3ヶ月までの長期処方を行ったりなるべく受診を減らすような診療を行うようにしていっていますが、34月は我慢していた方が、我慢できなくなって受診されることが多くなっているようです。皮膚科、整形外科は通常の年も暖かくなる時期は混雑しますので、できることは工夫していこうと思います。何か問題点やアイデアがあれば教えていただけますと幸いです。予約のリハビリテーションの方は、午前中のみですが2階で受付できるようにしましたので1階待合室で待たずに直接2階にお上がりください。もう少ししたら2階リハビリ室で会計もできるようにしたいと思います。オンライン診療は現状皮膚科で希望される方が多いですが、徐々に慣れてきましたので少しずつご活用ください。自宅隔離の方等で肺炎の急変が心配な方には少数ですが血中酸素濃度測定機器(SpO2測定器)を貸し出しています。ご相談ください。

昨今の政府の対応やメディアの報道を見ていると、どうも日本人は総合的に考えられない国民のようです。もう、こうと思ったら他の方向から物が見られない癖が付いてしまっているように思います。テストの解答が正解かどうかが最重視される教育の弊害でしょうか。

ステイホームとか言いますが、別に家から外に出てはいけない訳ではないと思います。こんな狭い国で、他県に行ってはいけないというのは語弊を招くだけだと思います。自家用車で海に行き、自宅で作ったお弁当を食べ、海を見て気を晴らしてそのまま自家用車で帰って来るのと、近くの混雑したスーパーに行くのと、どちらが感染リスクが高いのでしょうか。特に町田とか、県境がよく分からない領域で過剰に反応する人がいたらどうするのでしょうか。精神的、心理的に自分を追い込んでしまう方は、もう限界になっているかもしれません。急速に歩けなくなってきている高齢者もいて驚く位です。もう少し閉鎖していると飲食店や文化関係の方々を取り返しの付かない結果に追い込んでしまうかもしれません。

 メディアや世論も、PCR検査をどんどん増やせという方向に進んでいますが、もう出遅れているのにこれから?という疑問が拭えません。先発投手がすごいチームをみて、うちのチームもやはり先発重視だと言って5回くらいから無理矢理先発投手を登板させる野球監督のようです。無理に先発投手を投入せずに中継ぎやリリーフのスペシャリストを投入した方が勝てるのでは?PCR検査を網羅的に行うのであれば感染拡大極早期だったのではないかという感じがします。

 4月には、現場ではPCR検査を依頼しようとしても37.5度以上が4日以上という基準を満たさないと保健所等で確実にブロックされていた訳で、国が「それは誤解だ」と今更言うのは、リーダーとして致命的に能力が欠落しています。

 早期からPCR検査を最大限している国々は罰則付き等の強力な行動制限とセットでしていることも考えた方がよいように思います。検査には陽性も偽陰性もありますが、感冒様症状の方を全て隔離すれば、感染拡大防止はできるでしょう。これから指標にするのであれば基幹病院での治療適応等検討にはPCR、市中のコントロールには抗体価、全体の指標としては感染症病床での挿管中など重症者数、死亡者数、自宅や施設での隔離者数等でしょうか。PCR検査は結果判定が翌日以降になります。数時間で急変するという事例には対応できません。重症化防止にはオンラインでの経過観察等を緻密にして症状や臨床所見が一番すばやく対応できるのではないでしょうか。再度感染が拡大したら基幹病院やICUを中心に医療崩壊が起こると言う方も少なくないかもしれませんが、本気でトリアージしたり感染症分類の変更をすれば、3次救急は崩壊しないでしょう。現在の日本人に本気のトリアージが受け入れられる訳もないのかもしれませんが。せめて医療関係者には今すぐに抗体検査を行えるようにしてほしいものです。

 レムデジベルやアビガンを早く使わせろという声が強いですが、日本はインフルエンザでも薬を使いすぎだと言われています。どのように使用を絞るつもりなのでしょうか。レムデジベルは1人分で数十万円、アビガンも数万円以上?するでしょう。公費負担だからいいのか?耐性ウイルス等生じてもいいのか?子宮頚がんワクチンでは少数でも副作用で苦しむ方が生じたら全面的に停止してしまったのに、今回は副作用で苦しむ方が生じてもいいのか?軽症から重症化しないために使用するという方針ですと、風邪様症状の方にすべて処方しなければ、もし処方せずに重症化し場合我々医師は訴えられるのか?リスクの高い方から投与するという方針ですと、超高齢者、喫煙者、コントロール不良の糖尿病患者さんなどから投与して、働き盛りの方々への投与は後回しになるのでしょうか。特例的に使用を始めるのであれば、当然使用基準を前もって決める必要があります。

 数万人規模の死者数である欧米が、外出自粛を緩和する日にちを発表し出している中、日本は5月末まで緊急事態宣言延長を発表しています。途中で、外国の様子を覗いてどうするか決めようとしています。つまり自分の頭で考えられないから外国の様子を参考にしようということでしょう。欧米に少し留学すると箔が付く日本らしいやり方ですね。

 国際舞台に最初に復帰するのは台湾や韓国ではなくスウェーデンかもしれません。どういう方針をとるのか。本当は自国の状態や推移を自ら分析して自国内で決めないといけないはずなのですが。

 自粛期間中、自分を徹底的に疑ってみる。自分は正しくないかもしれない。人を批判できる人間なのか。困っている人達からみて自分はどうなのか。本当に反省しきりですが決して鬱になるのではなく、自制自律してみる。

 総合的に考える。俯瞰する。予測する。今は思考を鍛える、達観する、時代を変えるチャンスなのかもしれません。

2020年5月 4日 (月)

COVIDのつま先(新型コロナウィルスによるつま先の症状)

しもやけの症状をご存知でしょうか。

足のつま先が赤くはれ、触ると痛かったり、またはかゆかったりします。主に寒い冬におきます。

しかし、この症状が新型コロナつまりCOVID19のひとつの症状であることがここ12週間で欧米から発表されはじめています。

資料の画像をみると基本的にしもやけと区別できません。まさにしもやけそのものです。

主に若い人特に11歳から大学生までのCOVID19の最初もしくは唯一の症状のことがあるそうです。

しかしこの症状の方たちに活動性のウィルスが存在するという証拠はなく、皮膚障害が他の人に伝染するかどうかいまのところはっきりしていません。もしかすると体が修復されている兆候かもしれないとの説もありますが、これもはっきりしていません。まだ症例が蓄積されていないようです。

基本的にこの症状は軽快するようです。

COVIDつま先のような症状だけではいまの検査体制では依頼することはできないと思われます。しかし、自宅待機の必要はありそうです。

もしこの症状で来院される場合は別室対応となりますので、電話でご一報をお願い申し上げます。

 

 

 

2020年5月 3日 (日)

孫の世話をする前に骨粗鬆症のチェック?

 

 お孫さんの世話をしたり、一緒に遊んだりして腰椎の圧迫骨折を生じたり肋骨骨折を起こす祖父母の方は少なくありません。赤ちゃんも産まれた時で3kg位、その後どんどん大きくなりますので、骨粗鬆症があるとベッドから抱き上げようとしただけで圧迫骨折を起こすこともあります。ベッド柵に胸を押しつけただけで肋骨が折れることもよくあります。

 少し大きくなって小学生のお孫さんと公園で遊んだりしていて、特に転倒などしていないのに腰痛を生じて、ぎっくり腰になったと言って来院されてみて実は圧迫骨折だったということも時にあります。

 最近は夫婦共働きの家庭も多く、近くに住んでいれば祖父母が色々手伝うことも少なくないと思いますが、お孫さんの世話をするようになる際には、骨粗鬆症になっていないかどうか確認してみては如何でしょうか。

 里帰り出産をして娘さんやお嫁さんが産後大変な時に、早々に圧迫骨折してしまい数ヶ月はお孫さんの世話が出来なくなってしまい、逆に娘さんやお嫁さんに看病してもらうことになってしまうと、お孫さんが大きくなっても「あの時は…。」と言われてしまうかもしれません。

 話は別ですが、妊娠中や産後一過性の骨粗鬆症というものもあります。これは妊娠中や産後の女性が一時的に骨粗鬆症になってしまい圧迫骨折を生じたりする疾患です。産後腰痛や仙腸関節痛などはよくありますが、骨粗鬆症での圧迫骨折は胸椎に生じることも多いので特に腰背部痛(腰痛より上の方、背中付近まで痛い)の場合にはレントゲンなどを積極的に考えた方がよいかもしれません(妊娠中の方はMRI検査になります)。この場合、産後のお母さんが子育てできず一時的におばあさんに赤ちゃんのお世話をお願いし、お母さんは安静となることもあります。妊娠後期に生じることもあり、その場合入院安静になったりすることもあります。ひどいと大腿骨近位の骨折を生じることもあり、手術的に骨接合術を要することもあります。産後一時的に骨粗鬆症になっても、軽症では食事などしっかりすれば自然に回復する場合が多く、投薬は必須ではありません。妊娠中、産後の栄養管理など産婦人科の先生とご相談いただけますと幸いです。骨粗鬆症が高度ですと、早めに断乳していただいたり骨粗鬆症の治療をしっかり行うことになる場合もあります。

 おばあちゃんになる時、おかあさんになる時、ともに、自分の骨が大丈夫かどうか少し気をつけてみていただけますと幸いです。

2020年5月 2日 (土)

全身の虫刺され

最近、鶴川、能ケ谷、大蔵、金井界隈で、体中にむしさされができ、かゆくてたまらないと訴えて来院される方が少なからずいらっしゃいます。去年の11月から今まで、冬なのにも関わらず・・・

その方々によく聞くと、天井裏で物音がするとのこと。

実はその正体はネズミやハクビシンなどです。天井裏を寝床にして住み着いてしまうことがあります。

そのような野生動物にはサシダニというごく小さいダニが寄生しています。その動物からはい出したサシダニが人間も刺すのです。たまにムクドリなどが雨戸の戸袋などに巣をつくり、トリサシダニが原因のこともあります。

体の柔らかいところを刺し、非常にかゆい赤い斑点が多発します。

家族全員がかゆいこともあれば、家族でひとりやふたりだけかゆいこともあります。(おそらく人により刺されやすい、刺されないという差があるか、刺されても反応しない方もいるのだと思われます)

バル〇ンなど焚いても一向に効き目はなく、ネズミやハクビシンを駆除するか、巣を撤去するしかないようです。ただし、駆除業者(変な業者かどうかもしっかり調べないといけないのですが)もうまく駆除できない場合もあり、難航します。

猫を飼う手もあるのかもしれませんが、保護猫など元野良猫などでないとネズミを駆除してくれないかもしれませんね。外猫にしないといけないかもしれないので、現実的には難しいかもしれません。昔と違って・・・

なぜこの界隈で多いのか疑問ですが、宅地の開発で、森にすんでいたネズミ・ハクビシンなどが家に入り込んできているかどうか。結局人間の活動のせいかもしれません。冬にも関わらず一向に減らないのも不思議だったのですが、今年は暖冬だったせいかもしれません。

虫刺されによる皮膚炎は一番強いステロイド外用剤でないとなかなか効きません。変なむしさされがあったらとりあえず、受診してください。

皮膚に住み着くヒゼンダニ(疥癬)との鑑別も必要です。

 

 

 

2020年5月 1日 (金)

発熱外来を終了しましたが、来院前にはご一報を

 当院では昼休みに発熱外来を設定して、時間的にも分けて診察するようにしてきましたが、時間的に分けることを終了することにしました。

 理由としては、新型コロナウイルスを心配されて来院される方が非常に多くなっており、発熱外来以外の時間に普通に来院されているので発熱外来を設定している意味が乏しくなっていること、外から別室に誘導しているので空間的には分離できていること、PCR検査センターの予約が昼休みはできないため、などです。

 新型コロナウイルスが心配で受診をされる方は、必ず来院前に電話でご相談ください。時間的に分けてご来院いただかないと、別室には基本的に一組ずつしか入室させられないため外でお待ちいただくことになります。自家用車で来院された方には自分の車で待機していただいていますが、暑くなってきたため、アイドリングしたままエアコンをしていないと車内で待機できないので近隣の方へもご迷惑になってしまうかもしれません。

 町田市でも医師会運営のPCR検査センターが始まりましたが、現状陽性率は非常に低いです。市内の診療所の医師や看護師が交代で出動しており、積極的に検査できるよう努力していますが、それでも1日にそれほど多くの検査はできません。メディアでは検査をどんどんするような報道がなされていますが、検査自体が医療機関や検査機関に大変な負荷になることもご理解いただき、検査の必要性は医師の判断に従うようにしていただけますと幸いです。

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