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2020年10月14日 (水)

健康な皮膚の人にいる常在細菌ロゼオモナスの塗布でアトピー性皮膚炎が改善

日頃から肌に何もつけないで、洗浄料を使わず水のみで洗うようにと伝えてきました。

その方が皮膚の状態がよくなることは経験的にわかっていました。

でも最近上記のような論文が発表されました。

健康な皮膚の常在細菌ロゼオモナスをアトピー性皮膚炎の人に塗ると、皮膚に悪影響を及ぼす黄色ブドウ球菌が抑制され、アトピー性皮膚炎が改善するという報告です。

それに加えて、防腐剤のパラベンがロゼオモナスを増えにくくするとのことも書いてありました。化粧品や保湿製品には広く防腐剤としてパラベンが使用されています。

だとすると、石鹸や洗浄料、シャンプーと使って皮膚を洗い流し、パラベン入り保湿剤をぬることは皮膚を悪化させるだけということになります。

牛小屋などで遊んで育つ子にアトピー性皮膚炎の子が少ないという報告を十何年も前に見たことがありますが、おそらく常在菌が守られたりするおかげかもしれません。

湯シャン(お湯のみで洗髪すること)して体はお湯でなで洗いのみにし、保湿剤も塗らない生活を健常な方も送るべきだと思います。どうしても保湿する必要があれば少なくとも防腐剤などが無添加のものを選ぶ必要はありそうです。

最近はコロナのためにアルコール消毒して殺菌効果のある洗浄料を使って手を洗い、非常に荒れてくる方が大勢いらっしゃいます。その方の手はジュクジュクしてかゆく浸出液が止まらないこともあります。耐性のある黄色ブドウ球菌が増えたりもしている可能性もありそうです。

流水のみで15秒以上洗うのに変更してはいかがでしょうか。荒れている方がいろいろなものが付着しそうです。また、荒れている皮膚からいろいろなアレルゲンも入りやすく、アレルギー疾患(皮膚炎、食物アレルギー、花粉症)の入り口になるかもしれません。気を付けましょう。

2020年10月 4日 (日)

秋のむしさされ、かぶれについて

すっかり秋になりました。涼しくもなったしいい天気のことも増えました。

庭仕事にせいを出したくなる季節です。

しかし、注意してください。さざんか、椿の木にはチャドクガ(毛虫)がいます。作業着でも毛虫の毛はとおりぬけて体を刺します。

庭仕事の次の日、体中に赤いぶつぶつができ、非常にかゆかったらけむし皮膚炎を疑ってください。

こうなったら、皮膚科に来て、いちばん強いステロイドを外用しないと2,3週間かゆいです。

もし毛虫があることに気づいたら、雨合羽(ビニールまたはゴム)をきて、ゴム手袋をはめて高枝切ばさみで遠くから剪定し、細心の注意を払って木を処理してください。それでもやられます。毛虫の脱皮の跡の毛でもやられます。

また無防備に草むらに入らないでください。蚊は12月でも暖かい日はでてきて、3月から出てきます。

変な時期に刺されると非常に腫れます。刺されてしまって腫れたらすぐに皮膚科へきてステロイドを外用し、1週間きっちり塗る必要があります。運がわるいとずっと掻き続けてしこりになり、半年苦しむことも稀ではありません。

ついでにハゼの木やツタウルシなどのかぶれにも注意してください。ウルシ科なので、最初はそうでもなくても2,3日後から水膨れを伴うひどい皮膚炎になることもあります。

また、衣替えの時期ですが、湿気が多く、その後暑かった今年はダニも増えています。寒いからとタンスの奥にしまっておいた服をすぐ着たり、布団をかけたりすると、おなか、ふとももにかゆい発疹がでます。ダニです。一度洗ったり、干してから着るといいのですが・・・

ダニにさされる方がくるのもこの時期です。注意してください。

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