今年は受診前の「早めの総合感冒薬」はなしで
秋になると、製薬各社から「風邪はひき始めが肝心」とか「風邪を引いたら早めに~~」などというコマーシャルが大量に流れますね。
今年は特に、新型コロナウイルスが流行しており、初期症状では普通の感冒なのか、新型コロナウイルス感染症なのか判断することが困難な状況となっています。受診前に総合感冒薬を飲んでしまうと大抵解熱剤が入っているため、発熱や症状が隠されてしまい適切な隔離や診察ができなくなってしまいます。現在診療所玄関で体温測定していますが、解熱していてそのまま一般待合室に入って待ってしまうことになるかもしれません。自宅でそのまま様子を見る場合は総合感冒薬を自己判断で使用されても構いませんが、受診前には内服しないようにお願いいたします。
カロナールやロキソニンなどの鎮痛剤も同様に熱が下がりますので、注意が必要です。普段から痛み止めとしてこれらの薬を内服している方は、体調が悪く受診する場合に考慮が必要です。必ずお電話していただいてからご来院ください。
因みに、多剤併用薬を感冒で使うべきかどうかはCMに流されることなくよく考えた方がよいのかなとも思います。
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