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2021年6月19日 (土)

皮下異物(刺さった物)

 何かを刺してしまったということで来院される方が時々います。多い物は、木片、ガラス、シャーペンや鉛筆の芯、バラなどの棘といったところでしょうか。たまにウニの棘や栗の棘の方もいます。

 表面から見えたり触れたりすれば分かりやすいのですが、皮下に埋没されていたりほとんど表面から見えないと、残っているのかどうかから検討が必要です。

 ひとつ大切なことは、何か入っているかもしれないと思ったら創は密閉しない方が安全です。特にハイドロコロイド製の創傷被覆材等で密閉すると膿でドロドロになったりしてよくないです。浸出液は排出するようにしておいた方が安全です。

 木片は最初大丈夫でも残っていれば後からほぼ化膿してきます。当初化膿していない時には分かりにくいこともあり、エコーで見て推定して基本局所麻酔下に切開切除します。引き抜くと、破片が皮下に残ってしまうことがあり、注意が必要です。分かりにくい木片で特定が疑わしい場合は少し経過を診ていただき腫れてきたり化膿してきた部位を切開することもあります。竹などを踏むと、意外と縦に深く刺さっていることもあり局所麻酔では厳しく病院へ依頼して下半身麻酔などで拡大切開洗浄などとなることも稀にはあります。

 ガラス片はほとんど化膿せず生体の反応が乏しいので、皮下に埋まったままずっと過ごしている方もいます。子供の頃割れた窓ガラスを踏んで怪我をしたという方が、数十年経って足の裏が痛いとのことで調べると足底にガラスが残っているということもあります。最近はエコーで反射する物体として発見しやすくなっていますが、細いガラス片や複数に散在している物はよく分からないこともあります。小さなガラス片では切開して皮下組織を観察しても透明なので見えないこともあり、ピンセットでつまんでガリッという感覚でやっと見つかることもあり、取る方もヒヤヒヤします。

 シャーペンや鉛筆の芯は真っ黒なので分かりやすいですが、黒い色が周囲の皮膚や皮下組織に沈着してしまうと洗っても取れません。そのままにすると入れ墨になってしまうので、黒いところは切除するしかないかもしれません。目立たない位であれば、創を広げるよりピンポイントで小さなほくろのような黒点があっても気にならないようならそのままでよいかもしれません。もし気になる様なら後から切除するか、形成外科的に処置してもらうとよいです。

 ウニや栗の棘は小さい物が多数刺さっていると泣きたくなりますが、取るしかないかもしれません。ごく浅い物は自然に取れることもありますが。

 めずらしい物としては鉄砲の弾を取ったこともありますが、これは刺さった物とは違いますかね。

 皮下異物については、治療する側も非常に気を遣います。1mm以下の異物でも痛かったり化膿したりすることがあり、きちんと見つけられるか、全て取り切ったかどうかなど。診療所では浅い部位のシンプルな物は対応可能ですが、深い物や散在している物などは病院へ依頼となります。

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