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2021年6月30日 (水)

間違ったメッセージ

 決して新型コロナウイルスは夜行性で夜に感染しやすい訳ではありません。飲食店が時短営業になり、昼間の飲み屋さんが盛況な様子を見ると活況で嬉しくなったりしますが、日中であっても近距離で歓談していれば感染する確率は高まるでしょう。 

 ワクチンの副反応がよく取り上げられていますが、副反応の対策として爆発的に売れている解熱鎮痛剤や消炎鎮痛剤も副作用の可能性が低くないでは。ワクチンによるアナフィラキシーを特別に問題視するなら、副反応で使用された鎮痛剤によるアナフィラキシーも問題視しないといけないのでは。日頃多くの方に鎮痛剤は副作用があるから飲めないとか飲まないとか言われ、なるべく鎮痛剤も最小限使うようにしたいと思っている身からすると、副反応の対策で早めに鎮痛剤を飲んだ方がよいと言うのはどうなのだろうかと思います。

 認知症の方々を日々介助するヘルパーさんや、マスクもつけずに密になって遊ぶ子供達を見守る保母さん達や、コロナ禍でも休まず現場に行き働いている方々へのワクチン接種がいつになるか分からない一方で、テレワークの進む大企業からワクチン接種を進めていますね。日本の支配階層がどの辺りか何となく分かってしまう事象なのかもしれません。

 手指消毒の有効期間がどの位か考えたことがあるでしょうか。お店の入り口でアルコール消毒をしたら、いつまでその消毒が有効なのでしょう。外科医的に考えると、それは次にその人の身体の別の部位や持ち物を触れるまでかと思われます。その人の手指にウイルスが付着しているとしたら、その人の他の部位や手荷物にも付着していると考えるのが自然です。お店の入り口でアルコール消毒しても、10秒後にポケットに手を入れたり鞄を触ったらもう元の木阿弥です。外科医のように手を空間に保持して移動しないと頻回の消毒など意味がないかもしれません。もし商品や店内の物からワクチンをもらわないためにアルコール消毒をするのだと思っている方がいるとしたら、それは期待薄でしょう。 

 最近はなんでもかんでも殺菌、除菌するような宣伝が多いですが、臨床医は自宅内を除菌したりはしないでしょう。普段から抗生剤の使用を最小限にしようとしている位ですから、常在菌を下手に乱さないことの方が大事であることは臨床経験から実感していると思います。そもそも人体の内外にも、家庭内のあらゆる場所にも常在菌がほぼ無限にいることは普通のことです。共生していると言った方がよいのかもしれません。菌がいることより強力な殺菌剤などを乱用することの方が恐ろしいという感覚を持った方が健康だと思います。

 発熱早期にしてもワクチンのことにしても、かかりつけ医に相談するように政府もメディアも医師会ですら言いますが、そもそも日本はかかりつけ医というものと設定していません。誰がかかりつけ医なのかはっきりしません。かかりつけ医とはどんな医師のことでしょう。かかりつけ医というのは専門医とは違います。医師側も患者さん側も限りなく専門医指向の高い日本でこんな時だけかかりつけ医と言う言葉を使っても、何もうまくいかないことでしょう。あたかもかかりつけ医という存在があるように伝えることは、国もメディアも日本の医療について何も分かっていないということなのかもしれません。それをいうと医師会が一番いけないのかもしれませんが。

 欧米は新型コロナワクチンに打ち勝ちつつあり、日本は負けているように思っている方もいるかもしれませんが、国民の総死亡数という点からいうと、欧米は増加していますが日本は増加していないようです。つまりある意味日本は今回のパンデミックに勝っている国で、欧米は負け越していると言うこともできるかもしれません。今後医療面でも経済面でもどうなっていくのかはよく分かりませんが。

 日本の病床数は世界一なのに中小病院が対応しないのはけしからんと思っている方も少なくないかもしれませんが、そもそも新型コロナウイルスは指定感染症になっています。指定感染症というのは、完全防護でき高度な医療が提供できる特定の病院以外の医療機関は診療してはいけないという意味だと多くの医師は思っています。指定感染症を診断したら直ちに全例保健所に報告し、その後は保健所が指定感染症対応可能な病院へつなげるという流れになっています。 一般の医療機関が扱ってはいけない指定にし続けながらどこでも対応しないのはおかしいと言うのは日本語として矛盾しているような気がするのですがどうなのでしょう。

 いろいろな情報も、捉え方が難しいですね。一方向からのみ捉えない方がよいのかもしれません。

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