2024年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« 間違ったメッセージ | トップページ | コロナ禍の子供の疲労骨折 »

2021年7月 7日 (水)

いきなりウォーキングを始めると

 コロナ禍で太ってしまったので歩いて痩せようと思って、糖尿病の先生に歩くように言われて、 テレワークが続いて歩かなくなったのでウォーキングを始めました、という方々が膝が痛くなったということで整形外科を受診されることが最近多いように思います。

 診察すると、それは痛くなるわな。というのが第一印象であることが多いです。ウォーキングを始める前に、まず長距離歩ける状態かどうかチェックする必要があります。

 膝関節がきちんと伸びるかどうか、股関節や足関節が固くなっていないか、ふくらはぎなどもこわばっていないか、大腿の前方にある四頭筋が弱くなっていないか、腰や背中が丸まっていないか、などなど。

 ウォーキングを始めたら足底が痛くなったと言う方は、ふくらはぎなどがこわばっているのかもしれません。靴の中敷きはしっかりアーチサポートできているでしょうか。足関節や下腿の筋肉や腱が固くなっていると、下腿に痛みを生じるかもしれません。膝がしっかり伸展しきらないようになっていると、膝関節の軟骨面などを痛めるかもしれません。座る時間が長く背中や腰が前屈しているようでも歩いていると膝が痛くなるかもしれません。

 体重が増えてしまったからといって、歩いて痩せようというのは厳しいと思います。必ず食生活、お酒の具合なども確認して生活全般を改善するような意識を持たないと、膝が痛くなって運動できずますます食べたり飲んだりしてしまって…という悪循環に陥るかもしれません。

 ウォーキングは運動としては良い運動だと思います。まずはストレッチ、四頭筋訓練などして、少し体をほぐしてから短時間の散歩程度から少しずつ長く歩くようにするとよいかもしれません。坂道や階段は最初は頑張らない方が安全です。

 お買い物に歩いていったり町内の外出を自家用車ではなく自転車にしたりお出かけもドライブではなく乗り鉄にしたりといったように、生活習慣を見直して運動としてではなく日常的に歩くというようなことの方が自然と運動するようになりよいかもしれません。

 運動を始めて膝が痛くなったような場合、鎮痛剤を使うより理学療法士による機能訓練(リハビリ)の方が効果的なことも多いです。自己訓練などでうまくいかない場合、長期間でなくてもリハビリを行ってみるとよいかもしれません。

« 間違ったメッセージ | トップページ | コロナ禍の子供の疲労骨折 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 間違ったメッセージ | トップページ | コロナ禍の子供の疲労骨折 »