コロナ禍の子供の疲労骨折
コロナ禍で学校が休みになり外出自粛が続いていたため、基本的に大人も子供も運動不足になっています。荷重も減っているためか、骨そのものも弱くなっているかもしれません。
最近、子供で比較的容易に疲労骨折を生じる事例が報告されています。運動再開後大きな転倒などなく大腿などが痛くなり、最初のレントゲンでは骨折は認められず痛みが続くためしばらく間を置いてレントゲンを撮り直して初めて骨折と診断されるケースや、レントゲンでは明らかな異常は無くMRIで早期発見されるケースがあるようです。疲労骨折と報告されていましたが、脆弱性骨折に近いかもしれません。
骨粗鬆症の高齢者ではこのようなことはよくあるのですが、小児では主にスポーツ選手での疲労骨折が主で、普通の学校生活で疲労骨折を生じることはあまり多くありません。最近、緊急事態宣言が終了し部活動や運動会なども再開されたため当院でも小児の骨折の方が多数受診されています。中にはあまり捻ったり転倒したりした意識のない子もいます。
緊急事態宣言中ほとんどの方が運動不足だったので、これから体力を戻していくことは大切です。ただ、歩行量や運動量は徐々に増やした方が安全かもしれません。学校の体育プログラムも回復期のようなイメージを考慮していただけるとよいのですが、緊急事態宣言開けですぐに運動会を行う所も多いようでくれぐれも怪我には注意していただけますと幸いです。
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