シングルタスク
コロナ前と現在とでは、予想していた将来像はだいぶ変わりました。この国では正しい方向へ努力するというのは流行らないのかもしれません。戦時中戦後のどさくさや闇市の時と同じように、うまく立ち回るにはどうしたらよいかということを考えた方がよいようですね。日々夢の中で二人の自分が戦い思考をまとめることができず、ブログを書けずにいました。
オリンピックもパラリンピックも終わり、秋は国政選挙の季節になりましたね。新型コロナウイルスは日本では昨年予想した通り、なんとなく守りなんとなく攻めて全てがうやむやのまま時が過ぎていきそうです。総裁選の結果からは、結局元の木阿弥に戻ることをこの国は選択したようです。まあ、あらぬ方向へ飛んでいくのとどちらがいいかという選択だったような気もしますが。大きな変革というのは従来のやり方でうまくいっている人達の大半を敵に回すということなので、従来の方法で成功している人々にはできないという根本的な矛盾をどう回避するのかが一番の課題なのかもしれません。
多くの方がストレスの限界近い状態で過ごしているものと思いますが、医療関係者も限界近いので心がやさぐれてきました。もう医療関係者は濃厚接触者になっても休まなくていいという通達まで出ていたりしますが、仕事があることを幸せと思わないといけないご時世ですがずっと平常時以上に働き続けている職場にいると、時は金なりということわざが身に染みる今日この頃です。コロナが開けたら医療関係者に数週とか数ヶ月とかの自分時間を支給してほしいなと夢想しますが、きっと財政悪化のため医療費削減をという流れになり、一層働かないといけないようになるのでしょうね。
飲食の制限が10月25日に緩和されるそうですが、本当に分かりやすい選挙対策ですね。医療業界ではもちろん2人でも家族以外とは会食など昨年からしていない訳で飲食店の制限が解除されても医療職は職場の会食などまだまだできないでしょう。年開けまで経過をみて会食できるようになるのかどうか。もしインフルエンザが例年並みに流行ってしまったら初期症状でコロナと判別できないので発熱外来が大混乱することでしょう。いったいこの冬どうするのかという対策も全く立てずに緩和だけしてどうするのでしょうね。そもそも大人は飲食店ではお酒を飲むものだという常識をコロナ禍の間に変えるべきだったようにも思います。以前からフランス料理店等に行ってもお酒を飲まないことも多々ありましたが、飲食店にとってはダメな客だったのですね。医師から見ればお酒を出せなければ稼げないという仕組みを根本的に変えた方が健康によいように思いますが、同意される方などほとんどいないのでしょう。
現状政治もメディアもシングルタスクの思考しか見えてこないように思うのは気のせいでしょうか。コロナの問題も財政の問題もSDGsや温暖化の問題もマルチタスクで考えてほしいものです。
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