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2021年11月15日 (月)

この時期のむしさされ

実は毎日むしさされの患者さんがいらっしゃっています。最近では平均10人弱でしょうか。

温暖化のためか日中20度になることも多いので、虫は全くいなくなってくれません。

患者さんには言っておりますが、今虫がいないのは1月ぐらいかもしれません。今年もし暖冬なら1年じゅういなくならないかもしれません。

恐ろしいことですが・・・

普通の蚊もいるようですが、それよりも最近多いのはヌカカです。1,2ミリの極小さい蚊で昔は水辺にしかいなかったようですが、最近はこの鶴川かいわい、能ヶ谷、大蔵、岡上、真光寺・・・どこにでもおり、かつ庭、公園にもいるようです。

小さいので長いズボンをはいていても入ってきます。

庭で草むしりするのなら、長靴を。小さい虫が顔のまわりによって来ませんか?顔にも頭からすっぽりかぶる網をホームセンターでお買い求めください。必ずかぶって草むしりしてください。すこしだから、と無防備で草むしりすると刺されます。

瞼周囲を刺されると、翌日目が腫れ見にくくなるほどになります。

ぼーっと公園で立っていませんか?道端で長話していませんか?草地が近くにあると刺されますよ!!

もし刺されてその後腫れがひどかったら来院してください。強いステロイド(市販のでは弱すぎます)をすぐにしっかり1週間ほどぬって早期に直しましょう。

かきむしって1か月後に治らないからと来院されますと、非常に治りが悪くなります。この時期のむしさされで腫れたらすぐ来院してください。

 

2021年11月12日 (金)

最近の行き過ぎた抗菌、除菌グッズは害悪

テレビをみるとコマーシャルでうんざりするほど見させられている抗菌、除菌グッズ。

基本的に害悪でしかないと思います。

新型コロナウィルス感染の対策するのには上記のものはほとんど意味がないと思います。

新型コロナウィルスに感染するのは上気道の粘膜がほとんどだと思います。

そうすると大事なのは飛沫対策であり、一番はマスク、換気ではないでしょうか。

コロナ対策に手洗い、マスク、うがいというけれど順番が全く違うと思います。

マスク、マスク、換気だと思います。手洗いは本当に最後の最後。

手に付着したもので感染するのは非常に困難だと思います。ましてや市中にコロナウィルスが多数付着した物質があるでしょうか。

スーパーで買い物をするときにそこにウィルスがついている。さらに手につく。さらに口腔内にはいる・・・なんてことがあるでしょうか。

コロナ患者がいる病棟なら手指消毒、ガウン、ゴーグル、マスクは必須ですが。(患者からの飛沫やエアロゾルが飛んでいるでしょうから)

なにかを触るたびにアルコール消毒したら手が荒れます。荒れるとかえって皮膚表面に凹凸ができて細菌、ウィルスが付きやすい状態になります。手が荒れたら皮膚のバリア機能が落ちて皮膚からアレルゲンなども入りやすくなり花粉、ダニなどのアレルギーを獲得しやすくなると思います。

私は毎日50人以上診察しています。

もともと皮膚が弱いのもありますが、コロナが流行ってからもほとんどアルコール消毒、また殺菌、消毒成分の入っている石鹸、ハンドソープなどは使っておらず、15秒の流水洗浄のみ行っていますがコロナに感染していません。マスクと診療所の換気のおかげだと思っています。

マスクに噴霧する消毒スプレーでかぶれた方、毎日マウスウォッシュをして口内炎や果てはカンジダ(口腔内のかび)になった方。そんな方もいらっしゃいます。

ひどい手荒れは毎日何人もいらっしゃいます。

マスクも不織布は荒れやすく、大丈夫なところではマスクをとるか、布マスクにする(密集するところだけ不織布マスクにする)ようにしてほしいです。

殺菌、消毒剤は化学物質です。かぶれの原因にもなるでしょう。アレルギーを起こしやすくなるかもしれません。ハンドソープも含め石油製品でもあり反SDGsにもほどがあると思ってしまうのです。

コロナ対策の手洗いの仕方はいい加減変えてほしい。帰宅時食事前のみしっかり15秒の流水手洗いで十分だと思います。

小さな子ども、毎日毎日一生懸命に働いている方、年配の方。大勢の方が手を荒らして来院されます。消毒の呪縛を解きたくて、毎日同じ話を患者さんに伝えていますが、コマーシャルやメディアに毎日洗脳されているので、なかなか簡単には呪縛が解けず苦労します。理解してもらえても、まわりの人の目も気になるようです。本当に困ったものです。去年、上記のことを十分に説明して納得された方でも今年になり、コロナがはやると、やっぱり消毒してしまって荒れてくるのです。

心理学の雑誌を見ていたら、毎日同じものを見させられたりすると、本当のことだと脳が思い込んでしまうしくみがあるようです。コマーシャルは見ない方がいいのではないでしょうか。

2021年11月 6日 (土)

DIP関節の化膿性関節炎

 人差し指~小指の爪から数えて最初の関節(1関節)をDIP関節と言います。この部位では、手のひら側は皮下脂肪もしっかりありますが手背側は皮下脂肪もほとんどなく、皮膚の下に伸筋腱の末節骨への付着部がありその下がすぐ関節になっています。

 なのでDIP関節の背中側に傷を生じると、関節に細菌が入りやすい構造になっています。関節は血流に乏しく免疫力が弱いため、細菌が関節内に侵入すると化膿性関節炎という状態に陥ることがあります。

 特に注意が必要なのはDIP関節付近を犬や猫などに噛まれた場合と、この部位のガングリオンを自分で針を刺して抜いた場合です。DIP関節からはよくガングリオンが発生し水疱のように皮膚が薄くなるのですが、このガングリオンは多くの場合DIP関節につながっています。しっかり滅菌できない状態で針を刺すと、細菌が関節まで入る可能性があります。

 DIP関節に化膿性関節炎を生じると典型的には赤く腫れてきて、悪化してくると指の根元や手、前腕まで腫れてきたりします。傷が治らないということで来院されることも少なくありませんが、普通の傷に見えても正確には関節へつながっている瘻孔で、重症度としてはかなり重症の部類に入ります。

 治療の上で最も考慮が必要なことは、関節機能を保てるかどうかです。関節に細菌感染を生じると軟骨面はかなり損傷されます。早期に診断し、徹底した洗浄や抗生剤投与を行い感染をすぐに治められれば軟骨の障害は軽度で済み関節機能は保たれることが多いですがそれでも発症前に比べるとDIP関節の可動域が減ったりする場合もあります。なので原則は手の外科専門医のいる総合病院へ紹介し、麻酔下に関節内の洗浄や掻爬を行い抗生剤投与を行う必要があります。

 高齢者で既にヘバーデン結節(変形性関節症)などありDIP関節の動きが制限されている場合などは、関節機能温存より感染制御鎮静化に重点を置く場合も少なくありません。もともと変形性関節症がある年代ではDIP関節は固まって動かなくなっても機能的に困ることはほとんどありません。入院が難しい場合や、希望しない場合などは、通院で洗浄し抗生剤を投与して治療することもあります。この場合、治癒までにはかなり長期間必要で、頻回に通院処置が必要となるので、通院治療をするか入院手術をするかでよく相談が必要です。通院治療の場合は数ヶ月で治まれば経過としては良好です。感染制御の面では関節が動いていると鎮静化しづらいため、創部は開放創で洗浄しながら関節としては副木等で固定します。関節が拘縮したり最終的には癒合することもありますが、感染が治まれば経過としては許容していただくしかない場合もあります。

 細菌感染が軟骨を越えて骨の中まで波及している骨髄炎の状態になっているような場合は痛んでいる骨を切除し、関節としてはワイヤーやスクリューなどで固定する関節固定術が必要になることもあります。DIP関節は完全に固まりますが、これも機能面は諦めてでも細菌感染を完治させる必要がある場合に行われます。

 DIP関節(第1関節)周囲の傷は要注意であることは心に留めておくとよいかもしれません。

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