アトピー性皮膚炎、湿疹のかゆみを軽減するために:食生活から
何をとるかもありますが・・実はなにを取らないかが重要です。
①甘いもの。
砂糖はかゆみが出ます。食べている最中ではなく、翌日にかゆくなることが多いです。
甘いものを食べると幸福感がでてやめられない方が大勢いますが・・実は少しだけ甘いものを取ることは逆にやめられない原因になるのです。
甘いものは急激に血糖値を上げます。血糖が高い状態だとインスリンが大量に分泌され、逆に一機に低血糖になります。そうするとイライラしてさらに甘いものがもっと欲しくなるのです。
一切とらないつもり(付き合いを除いては)で普段いた方が甘いものを避けられます。
砂糖がだめならアセスルファム、スクラロース、アスパルテームなどの人口甘味料にしてはと思うかもしれますが、だめです。アスパルテームは脳血管疾患アセスルファムとスクラロースは冠動脈性心疾患のリスクを関連することが報告されました。世の中の糖質O(ゼロ)なども考え物です。トクホの中にもこれらを含むものがありますのでご注意を。
ちなみに砂糖入り飲料の消費(100%果実ジュース含む)は全癌および乳がんのリスクを増大させるといわれております。
②アルコール・お酒
お酒はてきめんです。その場でもかゆくなりますが、翌日もかゆみが続きます。アトピー性皮膚炎や体に湿疹が出続ける方(成人後のかゆみ発症)はお酒の飲みすぎの方も実はたくさんいらっしゃいます。
実はお酒は覚せい剤よりも依存が強いものです。たしなむ程度なら・・と飲み始めるとやめられないほどの酒量になっていることもしばしばです。かゆくなるのがわかっているのにやめられないならもう依存している可能性があります。そうなると依存症は病気ですので、本当に困ったら医療機関を受診してください。自分の意思では無理なことが多いです。やめられないのは自分が悪いわけではありません。依存という病気のせいです。
テレビをつけると女性が昼間から飲むコマーシャルも多いのですが言語同断だと思います。女性のほうが肝臓がよわく、依存になりやすい傾向があると思います。
③小麦(グルテン)
蕁麻疹、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー疾患のある方だと、意外と多い印象です。かゆみや鼻炎の他にいつも眠い、だるいのような症状、頭痛、腸症状(下痢・便秘・軟便)があるとわりと効率でグルテン過敏症です。
小麦を食べてすぐにアレルギー症状がでるわけではないので、本人は気づきません。しかし、大量に食べた(パン・お菓子・ラーメン・パスタ)翌日にかゆみ(加えて、だるさ、眠気、頭痛、下痢)が起こるようです。ちなみに血液検査:小麦の特異的IgEは陰性のこともしばしばです。
小麦を完全に抜く必要はなく、小麦の主食(ラーメン、パスタ、ピザ、お好み焼き)、お菓子、菓子パンは控えるようにすると楽になります。自分がグルテン過敏症であるかは小麦をぬく1週間と小麦を摂取する1週間とくらべればわかるので自分で試してみるとよいと思います。
④サラダ油で揚げたもの
スナック菓子、フライドポテトは結構関連がありそうです。サラダ油は炎症を引き起こすようです。揚げ物が多くてもかゆくなりやすいです。
鶏のから揚げやとんかつ、フライが好きならノンフライヤーでやるか、オリーブオイルを振りかけてグリルかオーブンで焼くか調理を工夫するといいと思います。
どれもこれもおいしいものばかりですが、もしかゆくて悩んでいるのなら1週間頑張ってみてください。かゆみが軽減されませんか?
最初はイライラするかもしれません。基本依存症ですので(甘いもの好きは強い依存症です)。そのうち呪縛がとけたらほしいと思わなくなります。
精神的に参っていて取らずにはいられないという方もいますが、基本上記の4つは精神状態も悪化させます。悪循環なのです。1日だけ、3日だけ、1週間だけ・・・とすこしずつ伸ばしていって下さい。時々食べてもかまいません。1日頑張れたら、3日頑張れたら自分をほめましょう。食べても自分を責めず、依存症という病気のせいだと思ってください。
食べてしまっても、明日やってみようとすこしずつトライしてください。