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2022年9月28日 (水)

アトピー性皮膚炎、湿疹のかゆみを軽減するために:食生活から

何をとるかもありますが・・実はなにを取らないかが重要です。

①甘いもの。

砂糖はかゆみが出ます。食べている最中ではなく、翌日にかゆくなることが多いです。

甘いものを食べると幸福感がでてやめられない方が大勢いますが・・実は少しだけ甘いものを取ることは逆にやめられない原因になるのです。

甘いものは急激に血糖値を上げます。血糖が高い状態だとインスリンが大量に分泌され、逆に一機に低血糖になります。そうするとイライラしてさらに甘いものがもっと欲しくなるのです。

一切とらないつもり(付き合いを除いては)で普段いた方が甘いものを避けられます。

砂糖がだめならアセスルファム、スクラロース、アスパルテームなどの人口甘味料にしてはと思うかもしれますが、だめです。アスパルテームは脳血管疾患アセスルファムとスクラロースは冠動脈性心疾患のリスクを関連することが報告されました。世の中の糖質O(ゼロ)なども考え物です。トクホの中にもこれらを含むものがありますのでご注意を。

ちなみに砂糖入り飲料の消費(100%果実ジュース含む)は全癌および乳がんのリスクを増大させるといわれております。

②アルコール・お酒

お酒はてきめんです。その場でもかゆくなりますが、翌日もかゆみが続きます。アトピー性皮膚炎や体に湿疹が出続ける方(成人後のかゆみ発症)はお酒の飲みすぎの方も実はたくさんいらっしゃいます。

実はお酒は覚せい剤よりも依存が強いものです。たしなむ程度なら・・と飲み始めるとやめられないほどの酒量になっていることもしばしばです。かゆくなるのがわかっているのにやめられないならもう依存している可能性があります。そうなると依存症は病気ですので、本当に困ったら医療機関を受診してください。自分の意思では無理なことが多いです。やめられないのは自分が悪いわけではありません。依存という病気のせいです。

テレビをつけると女性が昼間から飲むコマーシャルも多いのですが言語同断だと思います。女性のほうが肝臓がよわく、依存になりやすい傾向があると思います。

③小麦(グルテン)

蕁麻疹、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー疾患のある方だと、意外と多い印象です。かゆみや鼻炎の他にいつも眠い、だるいのような症状、頭痛、腸症状(下痢・便秘・軟便)があるとわりと効率でグルテン過敏症です。
小麦を食べてすぐにアレルギー症状がでるわけではないので、本人は気づきません。しかし、大量に食べた(パン・お菓子・ラーメン・パスタ)翌日にかゆみ(加えて、だるさ、眠気、頭痛、下痢)が起こるようです。ちなみに血液検査:小麦の特異的IgEは陰性のこともしばしばです。

小麦を完全に抜く必要はなく、小麦の主食(ラーメン、パスタ、ピザ、お好み焼き)、お菓子、菓子パンは控えるようにすると楽になります。自分がグルテン過敏症であるかは小麦をぬく1週間と小麦を摂取する1週間とくらべればわかるので自分で試してみるとよいと思います。

④サラダ油で揚げたもの

スナック菓子、フライドポテトは結構関連がありそうです。サラダ油は炎症を引き起こすようです。揚げ物が多くてもかゆくなりやすいです。

鶏のから揚げやとんかつ、フライが好きならノンフライヤーでやるか、オリーブオイルを振りかけてグリルかオーブンで焼くか調理を工夫するといいと思います。

どれもこれもおいしいものばかりですが、もしかゆくて悩んでいるのなら1週間頑張ってみてください。かゆみが軽減されませんか?

最初はイライラするかもしれません。基本依存症ですので(甘いもの好きは強い依存症です)。そのうち呪縛がとけたらほしいと思わなくなります。

精神的に参っていて取らずにはいられないという方もいますが、基本上記の4つは精神状態も悪化させます。悪循環なのです。1日だけ、3日だけ、1週間だけ・・・とすこしずつ伸ばしていって下さい。時々食べてもかまいません。1日頑張れたら、3日頑張れたら自分をほめましょう。食べても自分を責めず、依存症という病気のせいだと思ってください。

食べてしまっても、明日やってみようとすこしずつトライしてください。

2022年9月24日 (土)

ダニにさされた?体にできる非常にかゆい皮疹

今年の8月から9月にかけてダニに刺された方が大勢来院されました。暑かったのと、湿気が多かったのが原因と思われます。

体にかゆい赤い発疹がでて、寝られない・・何か所もあるなどと言われたら大体ダニです。

典型的には体の柔らかい部位にできる1センチぐらいの非常にかゆい赤いすこし扁平に膨らんだ皮疹がダニ刺症。これが2,3個連なってあればなおさら間違いありません。

布団や畳、ベッドには膨大な数のホコリダニが生息しています。そのホコリダニを食べるダニがいて、そのダニがついでに人間を刺すようです。

対処は布団乾燥機をおすすめしています。干してもいいのですが、裏側に移動するだけのことが多いとのことです。その後掃除機などでしょうか。

ダニアースなどは効果がほとんどありません。

それでもさされてつらいようなら皮膚科を受診してください。市販のリンデロV軟膏でもいいのですが、強さが弱く、ダニだと最強のステロイド外用剤でないとひきが悪いと思われます。

ダニをすべて駆除することは不可能です。やるべきことをやってさされたなら塗ればいいと思います。

ただし、非常にかゆい皮疹が多発する場合、家族にも出ている場合は対処がかわります。ネズミやハクビシンなどが天井裏にいる場合があります。また、ムクドリなどが戸袋に巣を作っている場合があります。この野生動物に寄生するサシダニ、トリサシダニが人間をさすことがあるのです。その場合は家から駆除しましょう。(保健所に相談してください。インターネットでさがすと変な業者につかまるかもです)

家族全員がかゆく、手にも皮疹があったり、陰部にも皮疹があったりする場合はまた別のダニのことがあります。これは皮膚に寄生するヒゼンダニです。この場合はすぐに皮膚科に受診する必要があります。ステロイド外用は悪化します。

2022年9月 5日 (月)

発想の転換

 日本の新型コロナウイルス感染症第7波もやっとピークを越えてきました。当院で診療している中でも、ある割合の方が重症化し幾人かの方が亡くなりました。現在の状況の見え方は人が亡くなることが日常である医療関係者と、それが非日常である方とではだいぶ異なるのかもしれません。 日本のコロナ対策は諸外国と比べて数周遅れになってしまったように思います。もっとも大きな原因は、国や都道府県など中枢の方や専門家の方々を初め国民の多くが発想の転換をできないからなのではないでしょうか。

 コロナウイルスは特殊なウイルスで、感染対策をしっかりしていれば出会わないで済むのではないかと思っている方がまだ居るのかもしれません。その発想がもう古いと思います。コロナウイルスはもはや常在ウイルスとなっていて、どこにでも居る、どんな方も接触から逃れられないという風に発想を変える必要があると思います。基本的に全ての方がある程度体内にウイルスを取り込むことは避けられないというのが現実です。要するに不顕性感染をするか発症するかのいずれかになると思って生活するしかないように思います。

 どこにでも居る、身の回りの物ほぼ全てに付着している、空間のどこにでも浮遊している、と考えた時、必死に殺菌したり屋外でもずっとマスクをしたりしてもどうしようもありません。唯一できることとしては、ウイルスを体内に取り込んでしまったとしてもなるべく発症しないか軽症で済むようにすること、せめて重症化しないようにすることです。そのためにはどうしたらよいのか。その為には自分の免疫系がウイルスに打ち勝つようにするしかありません。もちろん国民全体が不顕性感染するようにはならないでしょうからある程度の発症者数、重症者数、死亡者数は全体として受容するしかないとは思います。

 もちろんワクチンは免疫を高める有力な手段です。ただ、強い感染対策をしつつ半年に1回程度ワクチンを繰り返して免疫を獲得し維持するという方法は現実的ではないでしょう。現実的な方法としては、薄く頻回にウイルスに接触していくしかないものと思います。そんな無謀な、と言う人が居るかもしれませんが、社会を動かしていくためにはウイルスと接触しながらも進むしかありません。まずは外出中マスクをしない、手指はアルコールなどで強力に殺菌しない、ウイルスの濃度が低そうなアウトドアやスポーツ観戦やイベントから声を出していく、話す人の少ない美術館などにたくさん出かけてみる、その後徐々に人との交流を増やし、屋内でも会話をするなど密にしていく。と段階的に。

 徹底した感染対策をしていていきなりウイルス濃度の高そうな屋内で談笑するということは段階的におかしな話です。

 もうひとつ発想の転換が必要な事柄があるのですが、今の日本では刺激が強すぎるかもしれませんのでなかなか言い出しづらいことです。

 新型コロナウイルスとはこれからも付き合っていくしかないことでしょう。いったいいつまで街中を歩く時にマスクをしているのでしょうか。店舗に入るときにアルコール消毒をするのでしょうか。至る所を消毒するのもいつまでなのでしょうか。

 海外からの来訪者を増やそうということですが、すでにコロナウイルスとの共存を進めている諸外国から来られた方々に、マスクをさせたり手指消毒を強要したりといったことがおもてなしになるのかどうか。こんなところでも日本は後進国化しているのかもしれません。

 

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