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2022年9月 5日 (月)

発想の転換

 日本の新型コロナウイルス感染症第7波もやっとピークを越えてきました。当院で診療している中でも、ある割合の方が重症化し幾人かの方が亡くなりました。現在の状況の見え方は人が亡くなることが日常である医療関係者と、それが非日常である方とではだいぶ異なるのかもしれません。 日本のコロナ対策は諸外国と比べて数周遅れになってしまったように思います。もっとも大きな原因は、国や都道府県など中枢の方や専門家の方々を初め国民の多くが発想の転換をできないからなのではないでしょうか。

 コロナウイルスは特殊なウイルスで、感染対策をしっかりしていれば出会わないで済むのではないかと思っている方がまだ居るのかもしれません。その発想がもう古いと思います。コロナウイルスはもはや常在ウイルスとなっていて、どこにでも居る、どんな方も接触から逃れられないという風に発想を変える必要があると思います。基本的に全ての方がある程度体内にウイルスを取り込むことは避けられないというのが現実です。要するに不顕性感染をするか発症するかのいずれかになると思って生活するしかないように思います。

 どこにでも居る、身の回りの物ほぼ全てに付着している、空間のどこにでも浮遊している、と考えた時、必死に殺菌したり屋外でもずっとマスクをしたりしてもどうしようもありません。唯一できることとしては、ウイルスを体内に取り込んでしまったとしてもなるべく発症しないか軽症で済むようにすること、せめて重症化しないようにすることです。そのためにはどうしたらよいのか。その為には自分の免疫系がウイルスに打ち勝つようにするしかありません。もちろん国民全体が不顕性感染するようにはならないでしょうからある程度の発症者数、重症者数、死亡者数は全体として受容するしかないとは思います。

 もちろんワクチンは免疫を高める有力な手段です。ただ、強い感染対策をしつつ半年に1回程度ワクチンを繰り返して免疫を獲得し維持するという方法は現実的ではないでしょう。現実的な方法としては、薄く頻回にウイルスに接触していくしかないものと思います。そんな無謀な、と言う人が居るかもしれませんが、社会を動かしていくためにはウイルスと接触しながらも進むしかありません。まずは外出中マスクをしない、手指はアルコールなどで強力に殺菌しない、ウイルスの濃度が低そうなアウトドアやスポーツ観戦やイベントから声を出していく、話す人の少ない美術館などにたくさん出かけてみる、その後徐々に人との交流を増やし、屋内でも会話をするなど密にしていく。と段階的に。

 徹底した感染対策をしていていきなりウイルス濃度の高そうな屋内で談笑するということは段階的におかしな話です。

 もうひとつ発想の転換が必要な事柄があるのですが、今の日本では刺激が強すぎるかもしれませんのでなかなか言い出しづらいことです。

 新型コロナウイルスとはこれからも付き合っていくしかないことでしょう。いったいいつまで街中を歩く時にマスクをしているのでしょうか。店舗に入るときにアルコール消毒をするのでしょうか。至る所を消毒するのもいつまでなのでしょうか。

 海外からの来訪者を増やそうということですが、すでにコロナウイルスとの共存を進めている諸外国から来られた方々に、マスクをさせたり手指消毒を強要したりといったことがおもてなしになるのかどうか。こんなところでも日本は後進国化しているのかもしれません。

 

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