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2022年11月 3日 (木)

第8波の前に

 残念なことに第7波が十分引いていく前にもう第8波が押し寄せ始めたかもしれません。12月くらいから始まるかと思っていましたが、11月初めから感染者数が増加傾向に転じるとは。まあ人の活動を活発にする対策を積極的に行っている訳ですから仕方が無いのかもしれません。さらに残念なことに政府は2類相当の分類を変えず、人々もマスクやアルコール消毒の習慣をそのままにして来年の春まで過ごすことにしたらしいですね。もう社会を平常に戻したいのかこのまま永遠にコロナ対策の世の中を過ごしていくのか。

 今日は町田市医師会の休日当番でした。今日来院されたのはほとんどが発熱の方でした。多くの方が、一度自宅で新型コロナ用の抗原定性キットを行い陰性だった上で受診されていました。その場合国の指針としては医療機関ではインフルエンザの確認のみをして対応すればよいようになっています。しかしまだインフルエンザは少し発生しているものの流行しておらず、ご家族がコロナで療養中など、臨床的にはコロナの方が疑われる方が多い印象でした。相談の上コロナとインフルエンザの両方を検査した方は、ほとんどがコロナ陽性でした。

 今日だけの印象で判断すべきではないかもしれませんが、やはり自宅で一般の方が抗原定性キットをした場合の陽性率はかなり低いのかもしれません。原因の一つとしては発症してすぐに検査していることがあるように思います。発熱して直ぐに検査しても、まだ陽性率は上がっていないかもしれません。また、市中に出回っている抗原定性キットのうち、唾液で行う検査キットは使わない方がよいものと思います。どちらかというと唾液のキットは流通禁止にした方がよいのではないかと思います。鼻腔で行うキットでも、自宅で一般の方が行うとやはり十分に検体を採取できていないのかもしれません。

 このまま自宅でのキットを基本とした対策をすると、医療機関ではいろいろ対応が難しい面がでてくるように思います。自宅での検査では、偽陰性のまま普通に活動する方々がたくさん生じてくるかもしれません。自宅でのコロナ検査陰性の場合、医療機関では本当にインフルエンザの検査のみでよいのかどうか。逆に自宅でのキットを基本とするのであれば、いっそのことインフルエンザ流行期にはコロナとインフルエンザの両方を測定できるキットを自宅でできるようにしてしまえばいいのにとも思います。両方陰性で症状が軽ければ医療機関へ受診しないで済むことでしょう。

 これから年末へかけて、どんな状況になりどんな対応をとっていくべきなのか。どう整理していくべきか。悩ましいものです。

 

 

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